数多くのゲームタイトルの音楽を手がける、スクウェア・エニックス所属の作曲家、
鈴木光人氏より、VUメーターFORENOに関するレビューを頂きました!
是非ともご一読ください。
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VUメーターとの出会いは、父親が所有していたカセットデッキが最初だった記憶がある。レコードをカセットテープに録音するのは、僕にとってはおもちゃで遊ぶのと同じで、レッドゾーン(0db)を超える入力に対し、歪みレベルを身に付けたのもこの時だ。何より魅了されたのは音に合わせて揺れる針の動き。これは未だにスタジオで興奮する要素の一つとして繋がっている。
今回、FORENO設計者である早雲さんにお話を頂いた時、「興味あります」と即答した。なぜならデモを作る時やPODCASTを編集する際、今まで以上にレベルを整える状況が増え、ソフトを立ち上げ補正する当たり前の工程に少し飽きていたのだ。誤解なきよう注釈しておくと、普段からソフトの恩恵を多大なく受けているが、VUメーターに関してはDAWを立ち上げないといけないのが少しストレスだったというわけだ。つまりFORENOとの出会いはタイミング的にも有難いお話だった。
オーディオインターフェイスからFORENOに入力するのが代表的な接続方法だが、THRU OUT端子を装備しているので、本機を介してスピーカーに接続出来る。パネル表面部のATT(アッテネーター)で入力レベルを切り替えられる設計なので、作曲時や複数曲のレベル合わせを行う際、簡易マスタリング時に切り替えて音の密度と音量感を確認している。デザインの良さとコンパクトさを兼ね備え、最近は外部レコーディングでもFORENOを持参するほどのお気に入りで、今日も針を揺らしている。
鈴木光人(mitsuto suzuki)
スクウェア・エニックス所属の作曲家。
『ファイナルファンタジーVII リメイク』、『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』、『メビウス ファイナルファンタジー』、『スクールガールストライカーズ』などを担当。
近年ではゲームのみならず、TVアニメ『スクールガールストライカーズ Animation Channel』の楽曲制作、音楽専門誌での機材レビュー執筆や舞台音楽の制作にも携わっており、多方面で才能を発揮している。
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鈴木さん、この度は素敵なレビューをありがとうございました。
初めてお会いした時は、仕事としてだけでなく音楽への愛を強く感じる方でした。
ゲームやアニメコンテンツに対する"音楽"は、今も昔も非常に大きな役割があると思います。もしかすると映像よりも記憶に残る事になりかねない。そんな責任のあるポジションの一つを務められている鈴木さんを、今後も弊社でサポートさせて頂ければと思います。 是非こちらのブログものぞいてみてくださいね。貴重な情報が掲載されています。SQUARE ENIX MUSIC Official Blog「鈴木週報」
それでは、またお会いしましょう。
HAYAKUMO
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